Space Warrior Baldios
80年代前半、衝撃的なラストでトラウマを残したバルディオスが令和の最新技術でキット化されました。モデルグラフィックス2021年9月号の作例として制作したものです。変形合体機構を生かしつつ、差し替えパーツを増やすことで可能な限りプロポーション改善に努めました。 目をUVクリアレジンで透明化、チップLEDを裏に固定します。背中のランドセルにボタン電池を2個内蔵しました。 プロポーションは変形合体故の無理が出ている部分を修正。頭部のアンテナは形状重視パーツを使用、アンテナは真鍮線を削り込んだものにし、前立は薄く削ります。翼収納の為に胸板が厚いので翼収納は諦めて胸を可能なかぎり薄く削るとロボ時の見栄えが自然になります。前腕部の手首スライド用レバーを埋めプラ板で2mm延長、握り拳を内側に力を込めているように手首の甲側で3mm延長します。 脚部は脛の突起はロボ時に大きいので前縁を1mm削って小型化し厚みも薄く見えるよう削り込みます。 パルサバーンの翼と尾翼、機首、バルディプライズの翼は使用せず差し替えとしてプラ板で主翼を制作、翼の為の開口部も極力埋めておきます。キャタレンジャーの大型ミサイルと小型ミサイルも流用パーツで作り直します。 塗装は現代的な仕上がりを心がけました。印象的な紺は黒地に「雲母堂のパールパウダー」の「CCパールPCディープブルー」をクリア塗料で溶いたものを塗装し乾燥後につや消しスーパースムースクリアーでツヤを消しました。パールながら粒子が細かく輝度が高いのでツヤを消すとアルマイト加工風のしっとりした質感となります。黄色の部分は金と解釈、茶色の上にガイアのブライトゴールド+スターブライトゴールド+エルドランゴールドを混色したものを吹きました。 使用キット・・・グッドスマイルカンパニー製MODEROID バルディオス