SlaveⅠ Boba Fett
モデルグラフィックス2019年12月号チッピング特集の為の作例です。汚れたSFメカといえばスター・ウォーズ、中でも激しいチッピングといえば「スレーヴⅠ」でしょう。あの汚しは最高にカッコイイのですが再現が難しい。その難問を「ドローイングガムマーカー0.7mm」で挑戦してみようという企画です。キットはバンダイ製1/144スレーヴⅠボバ機、これまで出たどのキットよりも再現度が高い素晴らしいキットです。 電飾はエンジンに3mm砲弾型LEDの電球色、細長いエンジンはLEDを削って薄くして2個ずつ挿入しました。コックピットは赤色LEDを仕込み0.25mm光ファイバーで光を導きます。 遮光ブラックPROにて全面を塗装後にサフを吹き塗装のベースを作ります。 ドローイングガムマーカーですが、通常のマスキングゾルよりも液が薄い上にペン先が細いのでかなり細かい描き込み、マスキングが可能です。その代りに塗装はエアブラシが必須でなるべく塗膜を薄くする必要があります。塗膜を薄くする為に薄い色から濃い色へと順番に塗装します。スカート全体にMr.カラー315を塗装後、ドローイングガムマーカー0.7mmで明るいグレーを残したい部分をプロップ写真を見ながら描き込みます。乾燥後ピンクをエアブラシ塗装し、マスキングした部分を剥がします。中には「いかにもペンで描いた形」や「細かすぎて上手くいかない部分」が出てきますので筆や爪楊枝でレタッチします。全部をマスキング任せにせず、レタッチと組み合わせるくらいの気持ちの方が上手くいくようです。同じ要領で緑の部分もマスキング塗装。スミ入れ後に組み立て、スモークグレーで汚しつつ調子を整えます。つや消しクリアでツヤを消した後、濃いグレーのパステルで垂れや弾痕を描き込みました。 使用キット・・・バンダイスピリッツ製 1/144スレーブ1ボバ・フェット機