WINGS OF DEATH - ALBATROSS
2022年12月25日、最後の開催となった第9回TENGUモデラーズ展示会「飛行機モケイ」のために製作した作品です。 ルパン三世 PART2の145話「死の翼アルバトロス」に登場する架空の巨人機アルバトロスをドルニエDo-Xから改造、制作しました。「死の翼アルバトロス」は宮崎駿監督が照樹務の匿名で脚本・演出した作品です。そこに登場するアルバトロスはロンバッハ博士が劇中の50年前(1930年代)の機体を修復したものですが、実は機内に原爆製造プラントを持ち世界中に核兵器を売りまわる、まさに「死の翼」です。 モデルとされるドルニエDo-Xのキット(オオタキ製1/144)から翼や機体後部を流用、機首はプラ材で自作。エンジンは同じ宮崎監督がデザインした1/72サボイアS.21Fから流用。フロートはサボイアの機首を利用して後部はプラ板とパテで自作。エンジンにはギアードモーターを内蔵しました。翼端燈はチップLEDで電飾。ディテールや塗装はアニメ劇中を基本としつつも、この機体が実在したらどんなだったろうか?という想像も盛り込みジュラルミンの地肌剥き出しと想定して仕上げました。翼は中央部分しかディテールがないので、ハイパーカットソーの厚さ0.4mm刃を横向きに使用して均等にスジボリを施しました。凸モールドはプラストライプをひたすら貼っています。リベットはモデルカステンのリベットマーキングツールセットSを使用。なかなかいい感じです。タラップは艦船模型用のエッチングパーツを使用。 塗装は黒地の上にクレオスのスーパーメタリックカラー2のスーパージュラルミンです。部分的に白地にして色の差を出し、さらに竹下式フィルタ塗装でムラを出しました。上からかける色はROKUGENさんのアドバイスに従った秘密の色です。 機首の貴賓席ではロンバッハ伯爵と囚われの峰不二子が会談中です。 使用キット・・・オオタキ製1/144ドルニエDo-X