Millennium Falcon
これまでのバンダイ製SWシリーズの集大成PG1/72ミレニアム・ファルコン、「設定サイズの1/72」と言うより「撮影用モデルの1/3.5スケール」と呼んだ方が適切ではないかと思える驚異の再現度です。モデルグラフィックス2017年11月号の作例として製作したものです。 まずハン・ソロの手に動きがあるように改造、首を右に曲げ表情をつけ、足首の形状を修正しました。 コクピット内は後方パネルに内臓のLEDを利用して光学繊維を仕込みました。 機体はプロポーション、ディテールとも言うことの無しの再現度の高さですので一部省略されている傷を再現しました。ドッキングリングはWB11の辺りに大きな穴と傷がありますのでモーターツールで傷を再現、機体下面の小さめの弾痕もモーターツールやヒートペンで加工します。多少ラフでも弾痕があると仕上げ時に効いてきます。 組み立て終了後、全体を黒く塗ってLEDの遮光処理とプラの透け防止とし、その後サフを塗って下地処理してから本塗装に入ります。ファルコンは結構複雑な塗り分けがされており基本色だけで7色必要となります。色数が多いので、基本色の明るいグレーを全面に塗装後、濃いグレーや赤のような強い色を塗り、それから中間のグレーを塗っていきました。赤やグレーの白い剥がれはホルベイン社の水彩用マスキングインクで筆で剥がれを描き、その上から赤やグレーを塗装、乾燥後に剥がし筆でレタッチしました。 塗り分け後Mr.ウエザリングカラーのグランドブラウンを専用溶剤でかなり薄めたものでスミイレした後でデカールを貼ります。デカールになっていない細かい黒いマーキング類は極細ラインテープをグレーに塗ったものを貼りました。デカールが乾燥したらデカール保護と汚れの表現としてMr.カラーのスモークグレーをつや消しにしたものを全面に塗装します。側面のゴチャメカ部や機体下面のランディングギア収納部周辺はかなり錆びっぽい表現がされていますのでMr.ウエザリングカラーのステインブラウン、ラストオレンジを使って汚します。円盤部分全面に施された雨だれ、流れた錆び風のスジ状の汚れはMr.ウエザリングカラーのマルチブラックとラストオレンジを使用しました。 使用キット・・・バンダイスピリッツ製 1/72 PG ミレニアム・ファルコン